タイトルSPF木材やホワイトウッドのイメージ

 

ホームセンターを訪れると木材コーナーで、ワンバイ材やツーバイ材の格安広告品看板を目にします。

「そんな時、ツーバイ材のホワイトウッドやSPF木材って何?」って思っていませんか?

ホワイトウッドとSPF木材は同じような値段なんだけど、違いって何?」とか

「購入するときの失敗しない選び方とか、何か基準みたいなものがありますか?」って思っていませんか?

 

そんな疑問にお答えします。

 

下の写真はホームセンターの格安広告品看板でよく目にする広告ですね。

ホームセンターの格安広告品看板説明図

SPF木材2×4 12F 本体647円 約3,660×38×89㎜ 

とか 

ホワイトウッド 1×4  6F 本体178円 約19×89×1820

のように、DIY木材でとっても安い値段で売られています。

DIYERにとっては「いいね」です。

 

私も、ホワイトウッドとSPF木材のツーバイ材の大ファンです。

DIYで簡単に収納棚を作ろうとイメージして木材を選ぶ時、一番手軽で扱いやすいワンバイ材やツーバイ材を思い浮かべてしまいます。

ホワイトウッドとSPF木材のツーバイ材は、DIYにはなくてはならない木材なので、ホームセンターを訪れて直接手に取って吟味して購入します。

 

先ず、結論からお答えしますと、

ホワイトウッドとSPF木材の失敗しない選び方は5つあります。

1. 曲がり、反りがない真っ直ぐな木材を選ぶ!

2. 粗悪品は買わない!

3. 年輪具合もチェック!

4. ヤニの有無をチェック!

5. 節(フシ)の有無をチェック!

私の初心者の頃、

これらの購入ポイントを知らずに、選びもしないで、曲がって反ったツーバイ材を平気で買ってしまって、

実際作った作品にガッカリしたものです。

そんな経験から得たDIY術から、

ホワイトウッドとは?SPF木材とはどんな木材なのか?

ホームセンターで失敗しないホワイトウッドとSPF木材選び方とは?

ホワイトウッドとSPF木材のツーバイ材についての基本情報を解説します。

 

特徴や性質について知っていると、ホワイトウッドとSPF木材のツーバイ材の適材適所が分かります。

SPF材をどこでも使って良いというわけではなく、SPF材を使ってよい場所やそうでない使ってはいけない場所もあります。

例えば、

「『耐水性が弱い』という性質から、屋外や半屋外での使用には不向きです。ですから、ウッドデッキのような屋外に作る造作には向きません。」

このようなことが想像できます。

とは言え、品質と価格のバランスから、DIY木材でとっても安い値段なので。

「初期費用を抑えてウッドデッキを作りたい方は、毎年恒例のメンテナンス塗装作業と出費を覚悟すれば良いかもしれません。SPF材のウッドデッキの寿命が短いことを理解した上で、適切な防腐処理をしてからSPF材をウッドデッキに使用することもできます」

なんて言うこともありますので、自分が楽しむDIYは本当に面白いと思います。

 

先ず、知って置いてもらいたいことがあります。

ホワイトウッドやSPF木材やウエスタンレッドシダーは、ワンバイ材・ツーバイ材の樹種です。

ワンバイフォー材(1×4材)とか ツーバイフォー材(2×4材)とかの名称は、木材の樹種を表す言葉ではなく木材の寸法の規格、DIY木材サイズのことを表す言葉です。

つまり、

 

「ツーバイ(2×)材=SPF材やホワイトウッド」 ということではありません。

 

ワンバイ材の規格でカットされた木材はみんなワンバイ材です。

同様に

ツーバイ材の規格でカットされた木材はみんなツーバイ材です。

だから、

『ツーバイ材のSPF木材』 とか 『ワンバイ材のホワイトウッド』 になる訳です。

 

関連記事

詳しくはこちら。ワンバイ材・ツーバイ材の規格サイズについて書いた記事があります。

『SPF材のサイズ一覧とは?4種類の木材規格サイズ早見表!』

ワンバイ材・ツーバイ材の関連記事のリンク先イメージ図

ワンバイ材・ツーバイ材DIY木材サイズ早見表』のPDFダウンロード

【note】で購入できます。

PDFはA4縦サイズ。

一般家庭用プリンターで縦方向印刷で上の『ワンバイ材・ツーバイ材DIY木材サイズ早見表』がプリントできます。

合わせて、

DIY初心者必見の『ワンバイ材やツーバイ材DIY木材』のまとめ集(PDF)付きです。

●選び方や購入方法
●サイズ
●必要工具類
●塗装方法
●固定ネジ(コーススレッド)関係

もしよければ、どうぞ。

 

では、ホワイトウッドとSPF木材について詳しく説明します。

ワンバイフォー材(1×4材)や ツーバイフォー材(2×4材)の木材樹種は様々ですが、

代表的なものが ホワイトウッドとSPF木材 になります。

そして、ウエスタンレッドシダーについても順次ご紹介いたします。

 

 

1. ホワイトウッドとは?

ホワイトウッド説明書

      【ホワイトウッド】

 

ホワイトウッドは、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹、白っぽい表面が特徴で、北欧・スウェーデン産の木材です。

北欧の厳寒な地域にて育った最も質の良い白木針葉樹です。

ホワイトウッドは木が若いうちに製材するので、SPF木材に比べて節が小さいというメリットがあります。

白っぽい表面は、日に当てると少し茶色っぽくなります。

柔らかく加工しやすく軽いのですが強度はあまりありません。

耐水性に弱く、屋外・半屋外での使用は止めた方が良い、よって、ウッドデッキでの使用はオススメできません。

 

 

2. SPF木材とは?

SPF材イメージ図

 

SPF木材】

 

最も多く使われている木材がSPF木材です。安いからです。

なぜかと言うと、工場の規格量産品で人気のがあり数量が出るので安くなります。

SPFとは、スプルース・パイン・ファー

S=スプルース(米トウヒ・エゾ松)、P=パイン(松)、F=ファー(もみ)の略で頭文字を取った略称で、常緑針葉樹の総称です。

混合材のことをさし、主に北米やカナダが原産地になります。

これらの樹木は成長が早くて加工しやすい木です。

この木材はバイ材に適している為、古くから使われてきました。

SPFは混合材なので、樹種によって木肌の色がもちろん変わります。

塗装するなら関係ありませんが、木肌の色・柄が違うので張り方に工夫が必要かもしれません。

屋内にて使用する木工用・家具用・工作用木材としてのご使用がおすすめです。

耐水性に弱くSPF木材を屋外や水に濡れる環境での使用、ウッドデッキ材としての使用は、耐久性上不向きです。

 

 

3. ウエスタンレッドシダーとは?

ウエスタンレッドシダーイメージ図

       【ウエスタンレッドシダー】

 

ウッドデッキやラティスなどによく使われる赤い木肌の木材は「レッドシダー」と呼ばれる種類。

ウッドデッキ用の木材で、現在一番使用されているのが、このウエスタンレッドシダーです。

ウエスタンレッドシダーは、別名「米スギ」と呼ばれるもので、ヒノキ科ネズコ属の樹木です。

北米太平洋側の温暖で雨の多い地域に生息し、樹高が50~60メートル、直径1~2メートルを超える大木に成長します。

加工がしやすく、耐久性もバツグン!DIY初心者にもってこいの木材です。

最大の特徴は、耐久性で、腐りにくく、白蟻などに対しても高い防虫効果を有しているので、上から塗料を塗って防虫防腐加工をする必要がないのが最大のメリットです。

だからデッキ材に最適なのです。(キシラデコール塗装すると最高です)

ただし、ホワイトウッドやSPF木材に比べると、価格はとても高くなります。

 

 

4. ホワイトウッドとSPF木材の特徴とは?

 

ポピュラーな木材のホワイトウッドとSPF木材のメリットとデメリットを知ることで、適材適所が分かりDIYの幅が広がります。

 

メリット

Good 1. なめらかな白い木肌表面・・・角が丸く面取りされていて、表面も研磨されている。

Good 2. 安価・・・規格化され大量生産できるのでコストが安い。

Good 3. 加工のしやすさ・・・適度な固さの木材なのでカット・加工がしやすい。

Good 4. 簡単カット・・・DIY初心者やDIY女子にも特別な道具をそろえる必要なくノコギリや丸ノコでOKです。

Good 5. 簡単入手・・・ポピュラーな木材なのでホームセンターなどで手に入りやすい。ネットでももちろん購入できる。

Good 6.   規格サイズ・・・サイズの規格が決まっているので、デザイン設計がしやすい。

 

デメリット

No good 1. 水に弱く、腐りやすいので屋外には向かない。

No good 2. 無垢材なので、反りやねじれが多いので購入の時はよく見て買う。

No good 3. 節も様々で、傷も沢山ついているものがあります

No good 4. ヤニとは、樹木に含まれる樹脂のこと。ヤニがあると、塗装した部分が後々変色したりします。

 

 

5.  ホワイトウッドとSPF木材の失敗しない5つの選び方とは?

 

ホームセンターなどでは、わざわざ入荷したロットを選別して粗悪品を除いて店頭用に並び替えてはいません。

入荷梱包を解いて、そのまま並べているので、傷ついたり、湾曲したり節やヤニがあるものも、図らずも店頭に陳列されてしまいます。

食材、例えば、野菜をスーパーマーケットで買う時、直接手に取り品定めをすると思いますが、バイ材の購入も全く同じです。

直視で品定めをすることをおすすめします。

天然の木材なのでひとつひとつ、節の位置や木目など風合いが異なります。

ホームセンターや材木店での利点のひとつに「直接見て買える」という点がありますね。

木材を手に取り選んでも、店員さんには怒られませんので、時間の限り選びましょう。

その時のチェック項目を5項目にまとめましたので参考にしてください。

 

1   曲がりや反りはないかチェックしよう
(曲がり、反りがない真っ直ぐな木材を選ぶ)

曲がりや反り説明図

 【曲がり・反りのチェック】

 

ツーバイ材を選ぶ時は、寸法だけではなく、曲がっていたり、反っていたり、ねじれていないか確認する必要あります。

実際に手に取って目視で。

木材を台の上に乗せて、真横から眺めます。

一本一本確認しましょう。

ツーバイ材の状態は一つ一つ様々で、大きく曲がったり反ったりしているものもあります。

基本的に構造材なので多少のキズはあっても仕方ありませんが、大きなサイズになりますと一本一本見るのも大変ですが、反っていたり、ねじれているものは、棚が取り付けづらかったり、見栄えが悪く見えてしまいます。

せっかくDIYしたものが曲がっているとガッカリなので確認しましょう。

また、売り場に残された材が少ない場合、すでに選別されて、良くない材ばかり多く残っているケースがあるので注意したいですね。

そのような場合は、違う店を選ぶことも視野に入れて考えたらいいと思います。

 

2  「安物買いの銭失い」粗悪品に注意しよう
(傷・汚れ・割れのないものを選ぶ)

粗悪品説明図

   【粗悪品のチェック】

 

ホームセンターでたまに行う安価な広告セール品があります。

そんな時は要チェックしましょう。

「安物買いの銭失い」の品では作品の出来栄えや制作意欲喪失にもつながるので気を付けましょう。

でも「倉庫の棚を作る材料だからOK!」「激安だからいいとします」なんて場合もありますので、価格と質のバランスで考えてください。

基本的に、SPF材、ホワイトウッドは海外からの輸入材なので、海外からコンテナで輸入する際に軽微なキズ、汚れ、木口の割れが入ることがあるので要チェックです。

表面加工は粗めなのが普通です。(時々、滑らかなものもあるのでラッキー品を選びましょう)
表面はプレナー(モルダー)仕上げになっていて、 住宅の型枠材として製材されているので、やや粗めの仕上がりですが、中にはひどいものもあるので要チェックです。

 

3   年輪具合もチェックしましょう
(細かい加工をする場合は、年輪が細かい木材を選ぶ)

年輪チェック説明図

    【年輪のチェック】


大まかな加工がメインのDIYであれば年輪は気にしなくても大丈夫です。

でも、細かい加工を主に行うDIYでは年輪の細かい木材を選ばないと割れてしまったりするので、その際は、年輪の細かいものを選びましょう。

 

4   ヤニの有無をチェックしましょう
(ヤニが出ていない木材を選ぶ)

ヤニのチェック説明図

     【ヤニのチェック】

 

ヤニとは、樹木に含まれる樹脂のこと。ヤニがあると、塗装した部分が後々変色したりします。

松系の針葉樹は表面にヤニが出やすく、ヤニつぼが入っている場合もあるので要チェックです。

 

5   節(フシ)の有無をチェックしましょう
(大きな節や傷がない木材を選ぶ)

節(フシ)のチェック説明図

     【フシのチェック】

 

ホワイトウッドとSPF木材は多種類の樹種が輸入されてくるため、節の多い樹種のコンテナロットもあります。

できる限り選別して出荷しているようですが、大節・節抜け・死に節があるものもあります。

節抜け(フシヌケ)を防ぐために、大きな節や傷があるものは避けるようにしましょう。

節抜けとは、節の部分が完全に取れてしまっていて穴が開いている状態のことを言います。

節は固いので、節の部分にネジをねじ込もうと思っても、ねじ込めないことがあるので注意しましょう。

 

6.  ホワイトウッドとSPF木材の購入先とは?

 

6-1  ホームセンターで購入

ホームセンターや木材の専門店などバイ材を取り扱っているところは多くあります。

希望材木がない場合でも、取り寄せて購入することもできます。

ホームセンターなどのお店で購入する場合の利点は、次の通りです。

 

利点1 店頭購入

バイ材などの状態の良し悪しが、実際に自分の目で確認できます。

反りや曲りなどもしっかりとチェックできるので、失敗感がなく納得して買えるので良いですね。

 

利点2 時間短縮

購入後の持ち帰りも自家用車でできるので、自分が動く分早いですね。

 

利点3 軽トラ無料貸出サービス

購入品が大きくて自家用車で運べない場合や車のない方は、軽トラック無料貸出サービスを利用しよう。

バイ材10 ft (3050㎜) や12 ft (3650㎜)のものや三六(サブロク)合板(W900×D1800)やましてや四八(シハチ)合板(W1200×D2400)になるとセダンや軽自動車に乗せて運ぶことが無理なので、このサービスを利用しましょう。

免許証と簡単な書類の記入だけで、約60~90分間借りられます。

 

利点4 木材カットサービス

ホームセンターの加工室などで指定の長さにカットしてもらえるサービスです。

この場合、予め切断寸法を描いた図面が必要です。

冒頭でも言いましたが、もの作りに図面は最重要です。

先にしっかりと計測してメモしておくことで失敗を防げます。

木材は一度短くカットしてしまったら元に戻せません。

ビットした図面でなくていいですが、カットしてくれる店員さんに指示して、理解してもらえて、希望通りの寸法に切断できる指示書みたいな感じのものでOKです。

パネルソーで簡単に正確に直線切断をしてくれます。

パネルソー説明図

     【パネルソー】

 

※パネルソーとは、板材、または角材を直線切断するための機械のことで、壁に立てかけた高いパネルに木材等をはめて、操作ボタンを押すと、自動的に鋸刃が降りてきて切断するものです。
ほとんどのホームセンターでの木材カットサービスは、パネルソーカットなので曲線カットはできませんし、斜めカットもできません。すべて垂直カットのみです。

手順は、先ず品物をレジで購入後、木材カットサービスの加工室で、購入品の領収書を見せて、受け付けをすればやってもらえます。

値段は地域により多少違いますが、概ねワンカット30円から50円程度です。

角材でも板状の合板でも、重ね切りでも、切断の長さは関係なくワンカットはワンカットです。

カット数分の料金を支払いして終了です。

自家用車に載らない場合とか、自宅で丸ノコやノコギリでカットするのが面倒くさい場合とか、とても便利です。

 

6-2  通販で購入

近くにホームセンターが無い場合は、ネットショップでも購入することが出来ます。

Amazonや楽天市場など大手通販サイトでも購入することができます。

また、ホームセンターのネットショップなどでも販売されています。

木材やバイ材は厳選されているので不良品は少ないようです。

寸法の指定も出来ますのでとてもありがたいですね。

只、問題は送料です。送料は意外と高い。

長さがあるものですし、大きなものを家まで運んでくれるのですから、送料は高くつく場合がほとんどなので、送料をご確認の上、納得してお求めください。

 

 

以上です。

 

まとめ

 

ホワイトウッドとSPF木材のワンバイ材・ツーバイ材について基本的なことをお知らせ致しました。

ホワイトウッドとSPF木材は、ワンバイ材・ツーバイ材・スリーバイ材・フォーバイ材の樹種のことでしたね。

ウエスタンレッドシダーもあります。

そのホワイトウッドとSPF木材の特徴もお知らせしましたので、樹種の性質をご理解いただけたことと思います。

ホワイトウッドとかSPF木材のワンバイ材・ツーバイ材の購入先をホームセンターで購入する場合と通販で購入する場合のメリット・デメリットをお知らせしました。

ホワイトウッドとSPF木材のワンバイ材・ツーバイ材を選ぶときのポイントを参考に購入しましょう。

以上です。

 

DIYであなたのDIY作品に参考になれば幸いです。

 

では、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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