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SPF材塗装で屋外使用の最大のデメリットは耐水性がとても低いこと。屋内使用は全く問題ないが、屋外使用はNGとされています。とは言え、品質と価格のバランスから、ウッドデッキにキシラデコール塗料の防腐処理を施せばSPF材が屋外で使用できます。

●『SPF材のツーバイ材で6畳くらいのウッドデッキを庭に作りたいんです。でも本当は雨ざらしになるので「木材はウエスタンレッドシダーがいいかな!」と思いますが高価なので敷金が足りません!仕方なくSPF材のツーバイ材を選択したんです。有名な塗料のキシラデコールをたっぷり塗れば大丈夫だと思うんですが、でもSPF材塗装でキシラデコールは本当に大丈夫なんでしょうか?』(DIY歴3年くらいです)

今回は、このお悩みにお答えいたします。

 

格安SPF材のツーバイフォーでウッドデッキを作りたいですよね。

でも折角DIYで時間をかけて作るんだから失敗したくない!!当たり前です。

プロではないので、生涯でそう何回も作るものではありませんからね。

で、「木材はウエスタンレッドシダーがいいかな!」と言うお悩みです。

ウエスタンレッドシダーは良いです。定番なので良いに決まっています・・・。

実は・・・私、使ったことありません!!

17年前にDIYで自作したウッドデッキは、ホームセンターで選びに選んだSPF材やホワイトウッド材でしたので・・・。

 

残念ながらこのSPF材のウッドデッキは2年前に壊しましたが、ナント!15年も使えました。

では、なぜSPF材なのに15年も使えたのでしょうか?

それは、メンテナンスです。防腐処理をちゃんとしたからなんです。

SPF材の耐水性の悪さを防虫防腐塗料でカバーしたからなんです。

その防虫防腐塗料は有名なキシラデコールです。

 

今回はそんな経験から、SPF材塗装で屋外のウッドデッキに使ったキシラデコール塗装のご紹介をします。

『SPF材を塗装するのに屋外でいいものとは?』

ズバリ!防虫防腐塗料のキシラデコールです。

DIY初心者の方にSPF材塗装については、大きく分けて室内でのSPF材塗装】と【室外でのSPF材塗装】があります。

この記事は【室外でのSPF材塗装】について解説いたします。

室外DIYでのSPF材塗装】は、【木材保護塗料 キシラデコール】をご説明します。

尚、この記事ではSPF材の基本情報などは省きますので、

下記の関連記事をご覧ください。

室内でのSPF材塗装】については関連記事をお読みください。

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1.SPF材塗装屋外でのいいものとは?防虫防腐のキシラデコール!

SPF材で、屋外用のDIY品を作る場合は腐食の心配があります

SPF材は、常緑針葉樹の総称で、常緑針葉樹の特徴を調べてみると効果的な塗装方法がわかります。

SPF材(常緑針葉樹)の4つおもな特徴

1.SPF材(常緑針葉樹)は木材が軟らかく、「ソフトウッド」と呼ばれています。

2.SPF材(常緑針葉樹)の色は明るく淡色系の樹種が多い

3.SPF材(常緑針葉樹)は木目(年輪)がはっきりしている

4.SPF材(常緑針葉樹)は耐水性が低い

SPF材は、室内利用には最適な木材ですが、耐水性が低いので屋外で使用する際は防腐処理が必要です。

SPF材を屋外で使用する場合の最大のデメリットは、SPF材(常緑針葉樹)は耐水性が低い]ことです

 

屋外のDIYと言えば、ガーデニング関係の作品がたくさんありますね。

ガーデンフェンス・パーゴラ・ガーデン棚・フラワースタンドなどたくさんあります。

そして、大物のウッドデッキもDIYしちゃいましょう。

キシラデコールで diy!!OKです。

どれも、安くて・丈夫で・すぐに手に入るSPF材やホワイトウッド材のツーバイフォーでDIYしたいですよね。

 

SPF材(常緑針葉樹)は耐水性が低い]けれど、

結論から言いますと、

SPF材のツーバイ材でウッドデッキを作ることができます。

レッドウッド・ウエスタンレッドシダーが手ごろな価格なのでおすすめします。

ハードウッド材に比較すれば、手ごろな価格なのですが、

レッドウッド・ウエスタンレッドシダーは、SPF材の4~5倍以上の価格ですが~。

 

ウッドデッキの素材には、大きく分けて天然木と人工木材の樹脂木材があります。

その中で天然木は大きく分けてハードウッド材(広葉樹)ソフトウッド材(針葉樹)に分かれます。

ハードウッド材(イタウバ・ウリン・セランガンバツー・イペ など高価順)は、加工が難しいほど堅いですが、耐久性が高いという特徴をもっています。

なんと、防腐塗装などの定期的なメンテナンスは必要ありません。

だからかなり高価なのですね。

ソフトウッド材(サイプレス・レッドウッドウエスタンレッドシダーSPF材 など高価順)は、柔らかく軽いため、加工もしやすく、価格はハードウッド材に比べ、普通価格(SPFはかなり安価)なものが多い傾向で、防腐塗装を施す必要があります。

なので、

「最低価格のSPF材で、屋外でウッドデッキやパーゴラ・フェンスを作る場合は、他の木材に比べて耐水性にとても弱く腐食しやすいので、屋外のウッドデッキでの使用はおすすめできません!!」と言う意見が多い!!

とは言え、品質と価格のバランスから

SPF材は価格がウエスタンレッドシダーに比較してかなり安価なので、初期費用を抑えてウッドデッキを作りたい方は、定期的な恒例のメンテナンス塗装作業と出費を覚悟すれば良いかもしれません。

ウッドデッキの寿命が短いことを理解した上で、適切な防腐処理をしてからウッドデッキに使用するのもありです。

 

2.私もSPF材キシラデコール塗りのウッドデッキ派です(体験談)

冒頭でも触れましたが、19年くらい前に戸建住宅を購入してからウッドデッキが欲しくなり、2年越しにウッドデッキ・パーゴラ・サンルームなどガーデン関係を勉強して設計しました。

住宅南側の開口に面して、透明強化ガラス屋根のサンルームを大工さんに作ってもらいました。

サンルーム前面の軒下は1,400㎜奥行のウッドデッキがあるのですが、家族や友人達でバーベキューすると狭くてできません。

透明強化ガラス屋根サンルーム軒下ウッドデッキ

猫の額ほどの庭が狭くなるので迷いましたが、週末のバーベキューのために決心しました。

17年前、ほぼほぼのDIY初心者だった私は、無謀にもサンルームから突き出した4畳くらいのウッドデッキを春から夏の5か月かけてSPF材で自作ました。

材料はレッドウッドにしたかったけど、お金もなかったし安いSPF材にしました。

『防虫防腐塗料「キシラデコール」を定期的なメンテナンスをすればOK』と本に書いてあったので実行しました。

思い返すと、当時グーグルもなかったし、勉強するのに情報も少なく大変でした・・・・

この続きは別記事にしますが・・・

2年前まであったウッドデッキ解体後の庭

まあ、気になるのは耐年数だと思います。

実は2年前までありました。

あまり使わなくなったし、庭を広く使いたくて撤去しました。

さすがに少し痛んでいましたが全く腐っていませんでした。

SPF材を腐らせるのはなかなか大変だと思いますけど。

残念ながら上の写真は昨年のものでウッドデッキ解体後のものです。

 

子供たちが成長するのと反比例して使用頻度はかなり少なくなり、メンテナンス作業が疎かになってきたのも事実です。

子供たちが小さい頃は、こまめにキシラデコール塗装(カスタニ色)をしていたので10年くらいは意外ときれいでした。

その後、4年くらいノーメンテだったので劣化がみられましたが、

メンテナンスをこまめにしていたので、撤去しなければ今も健在のはずです。

 

 

冒頭の

 ●『SPF材のツーバイ材で四畳くらいのウッドデッキを庭に作りたいんです。・・・・・

のお答えをします。

『答えは、大丈夫です』

ただし、

腐食をできるだけ抑えるためには、SPF材に防腐塗装をしておくことが絶対のおすすめ条件です

暇を見つけては、キシラデコール塗装をしましょう。

●雨季で使わない時や雪が積もるような時はウッドデッキをブルーシートで被うとかする。
●DIYの際、床材と床材のスキマを少し広い8㎜~10㎜にして水はけをよくするとかする。
●ウッドデッキの上に植木鉢を直接置かないとかする。

なるべく雨水に触れさせない工夫をすると、かなり長持ちします。

高価なウエスタンレッドシダーのウッドデッキだって、防腐塗装をしておくことが大切なのですから。

SPF材は耐水性に弱く屋外や水に濡れる環境での使用、ウッドデッキ材としての使用は、耐久性上不向きだと理解した上で、定期的なメンテナンス作業を楽しみましょう。

 

 

3.【木材保護塗料(WPステイン)】
SPF材塗装「キシラデコール」がおすすめ

キシラデコール説明図

「キシラデコール」は意外と高価ですが、防虫防腐塗料「キシラデコール」を塗ることで、SPF材のツーバイ材を長持ちさせることが出来ます。

3-1「キシラデコール」の気になる価格はどうでしょうか?

【容量】4L・・・・2回塗りで約20~28㎡塗装可能な容量
【メーカー名】
大阪ガスケミカル(株) http://www.ogc.co.jp/
【メーカー希望小売価格】 11,700円
※メーカー希望小売価格はメーカーカタログに基づいて掲載しています。

 

あくまでも、参考価格ですので、ご自分で調べてください。

Yahoo!ショッピング(価格.com): 7,100円(税込)~
価格.com内の売れ筋ランキング1位 ※32,400円以上(税込)で、送料無料 
(商品代金合計7,100円)+(送料600円)+(振込手数料162円~)
7,862(税込)~

楽天 
7,700円(税込)+送料750円: 8,450(税込)~

Amazon 
7,980円(税込)~ 送料なし: 7,980(税込)~

 

他の防虫防腐塗料と比較すると、約2倍の高値

例えば、(計算すると)

アサヒペンの木材防虫防腐ソート2.5Lと値段を比較すると

のメーカー希望小売価格:3,150(税抜)→3,400円(税込)

比較するために 1リッターの価格を出す

11,700(税込)÷4L=2,925 キシラデコール 1L換算

3,400(税込)÷2.5L=1,360 アサヒペン 木材防虫防腐ソート1L換算

2,925(キシラデコール)÷1,360(アサヒペン)≒2.15

約2.1倍

約2倍の高値

 

3-2「キシラデコール」はどんな効果がいいのでしょうか?

木材防腐剤・防カビ剤・防虫剤がSPF材に浸透して効果を発揮します。

(防虫剤の防虫の対象はヒラタキクイムシなどの木材害虫です。シロアリ、アリ、ハチなどは対象外です)

浸透型塗料なので木材に塗膜を作りません。

※浸透型塗料(しんとうがたとりょう)とか、塗膜(とまく)って何?と思った方は、塗料についての基本情報の関連記事がありますので、お読みください。

関連記事 

木材塗料5種類の違いとは?DIY初心者には木材塗装の基礎を!

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だから、

木の通気性を保つため木の呼吸を妨げないので、割れたり、剥がれたり、膨れたり がなく、自然な仕上がりで耐候性が抜群なのです。

だから、

建築業のプロフェッショナルの方々に支持されているんですね。

『キシラデコール』は大阪ガスケミカル株式会社の製品で、全国の重要文化財や公共施設でも使用されているほど人気と信頼性があります。

メンテナンス間隔の長いもの、長期にわたって維持、管理が必要なものに多数の実績があります。

3-3「キシラデコール」のスペック

●塗料タイプ:油性の浸透タイプ 

●効果:防虫・防腐・防カビ・撥水効果 

●乾燥時間:目安20℃で約24時間

●含まれる薬剤(木材防腐・防カビ・防虫剤)は、安全性を確認済みの有効成分のみを使用しています。
シックハウス症候群の原因と言われるホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等の化学物質はもちろん、カドミウム、鉛、ヒ素、水銀などの有害な重金属も使用していません。

●乾燥後はキシラデコール塗布面に手を触れても問題ありません。

●キシラデコールを塗布した木材は、無塗布材として廃棄出来ます。

●ウッドデッキ、ラティス、ログハウス、木柵、ガーデニング用品に。

●キシラデコールの色見本!カラー:全15種類

キシラデコール色見本

 

4.SPF材塗装 おすすめのキシラデコールの塗り方

ウッドデッキ素材SPF材のツーバイ材に塗ってみましょう。

キシラデコールの使い方は簡単!

ウッドデッキが完成してから塗装するのではなく、部品状態で全面塗装して、切断木口もしっかり浸透させ塗装します。ここが重要です。

塗装は簡単。
ポイントは3回塗りが基本です。
1回目は薄くぬり、2回目で全体と細かい所も丁寧に塗り、3回目は全体を薄く満遍なく塗るのがポイントです

1.先ず、SPFツーバイ材の下地処理をします。

下地が汚れていると、塗装時にムラの原因となるので、汚れ・バリなどを紙ヤスリで取り除き、きれいにします。

2.キシラデコールは使用前によく缶を振り、棒などでかき混ぜてご使用します。
ワンポイントは使用前によく混ぜること。
容器から小分けする際にも、十分かき混ぜないと分離しやすいのでよく缶を振ります。

3.小分けする際にベロは必需品で、これが無いとこぼしてしまいます。

4.下地処理をしたら、ウマに置いて、塗料はつけ過ぎるとたれやムラが出る原因になるので、刷毛をよくしごいて、薄くのばすように塗るのがコツです。
刷毛だけではなくローラーでも塗れます。
キシラデコールの使用量はローラーの方が少なく、早くできるので初心者の方はローラーをおすすめしますが、やりやすい方でどうぞ。

5.サラサラとした塗料なのでとても塗りやすい。
ウッドデッキDIYとなると本数も多くなるので、必ずウマを使って塗装しましょう。
日陰の風通しの良いところに立て掛けて乾燥させる場所も確保しておきます。

6.1回目はごくごく薄く塗ります。丁寧に塗っているとSPF材に染み込み過ぎるので最初は薄く塗ります。

7.1回目の塗りが終わった後、最低でも4時間乾燥させて、指で触って指に付かなくなればOK。

8.2回目の塗装をします。2回目は全体と細かい所も丁寧に塗るようにします。

9.同様に、2回目の塗りが終わった後、最低でも4時間乾燥させて、指で触って指に付かなくなればOK。

10.3回目の塗装をします。3回目は仕上げ。全体に薄く延ばして行き届かないところがなく平均に塗ります。

11.3回目の塗りが終わったら、2回目塗りと同じ4時間乾燥させ、指に付かなくなるまで乾燥させて、ウエスで乾拭きをして塗装終了です。

とても簡単です。

以上です。

 

5.まとめ

DIYで人気のあるSPF材の塗装について、

【室外でのSPF材塗装】の場合を解説しました。

常緑針葉樹の総称でソフトウッドの混合材であるSPF材の特徴から、SPF材(常緑針葉樹)は耐水性が低い]というデメリットを理解した上で、品質と価格のバランスから、「SPF材でウッドデッキをDIYすることはあり!!」と言うことを体験談を交えてお話しました。

ウッドデッキばかりでなく、ガーデニング作品全般に言えることです。

もし、SPF材でウッドデッキをお作りなりたい方がいらっしゃれば、

ウッドデッキの寿命が短いことを理解した上で、適切な防腐処理をしてからウッドデッキに使用するようにしましょう。

室外でのSPF材塗装】の場合は、

【木材保護塗料(WPステイン)】のSPF材塗装は「キシラデコール」がおすすめと解説しました。

「キシラデコール」は独学でDIYを始めて17年の経験からの最高のおすすめ品です。

終わりに、

選んだ塗料で、効果があるかないかの判断は、『製品の説明書き』をよく読むことです。

木材を保護すると書いてあれば保護しますし、書いていなければ保護しません。

書いてある効果が全てです。

 

では、SPF材塗装の基本を身に着けて、素敵な作品を楽しんで作ってください。

 

以上です。

 

DIYであなたのDIY作品に参考になれば幸いです。

では、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

DIYネットサンク代表  ノマー