机(デスク)のDIYは簡単なものから本格的なものまで、デザインや作り方などたくさんあります。
只、結果から言うと、
天板を載せただけの机を作っても、デスクワーク環境は未完成です。
PC周辺機器や本や文房具類の置き場所が必ず必要になってきます。
周辺の収納棚や机の上に収納棚があるととても便利で使いやすく、テレワークなどのデスクワーク環境が完成します。
やっぱり、わざわざDIYするなら、収納たっぷりの机がいいですよね。
大きさは、タタミ1枚くらいのスペースがあればデスクワーク環境が作れます。
これまで【わざわざ作りたくなるDIY】本サイトでは収納付きの机を複数ご提案してきましたが、
一番おすすめしたいのが、
今回ご紹介する机の上に収納棚を作るディアウォール机なんです。
ディアウォールとは、
ツーバイ材の上下端に被せるバネ内蔵式の樹脂成型品のことで、
このディアウォールを被せたツーバイ材を壁際の床と天井に垂直に突っ張り棒式に立てると、ツーバイ材の新しいディアウォール柱が作れます。
ディアウォール柱を利用すると簡単に収納棚や本棚や壁面を作ることができます。
ディアウォール柱で作った収納棚や本棚に天板部を増設すると、
収納棚たっぷりの本格的なディアウォール机が簡単に作れます。
●自宅にディアウォールで机(テレワーク作業の中心の場)を作りたい。
本や小物がたくさんあるので収納棚がある机を作りたい!
でもディアウォール机を作るには何から始めたらいいんだろう?
教えてください!!●ディアウォールで作った机(デスク)をネットで見たことあるけど、棚収納がたくさん作れて、書籍類や小物がたくさんある私にはピッタリだと思った。
ググって自作の参考にしたかったけど、実際にDIYするとなると情報が意外と少ないです。
図面寸法やイラストで分かりやすい方法で、ディアウォールの机の作り方を教えてほしいです!!
今回は工業デザイン業を営みDIY歴20年の筆者が、このようなお悩みや疑問にお答えします。
「ディアウォール机の作り方」をイラストや図面で詳細に分かり易くご紹介します。
基本的な市販DIY工具で手作り可能な範囲で、初心者でも制作可能なように、冒頭のタイトル画のような3つのデザインから【TYPE1】に絞ってご提案しました。
只、デザインって好き嫌いなので、興味のある方はジックリと、あまりと思う方はサッと覗いてみてください。
また、「作ってみたい!」って思った方は、記事をマークして何度も読んで作ってください。
ご提案品のディアウォール机の作り方は、全ての部品加工も直線カットだけなので簡単です。
実際に作れるダウンロード可能なPDF制作図面や解説イラストでご説明いたします。
(申し訳ありません。図面は只今、工事中ですので必要な方は今しばらくお待ちください)
十分な耐荷重を得られ、賃貸住宅におすすめできるデザインとなります。
この記事は、ディアウォールを使ったDIY机に特化したものです。
ですから、
『ディアウォール』『ツーバイフォー材(2×4材)』『組立ネジのコーススレッド』の基本のDIY知識があると分かりやすと思いますが、これらの基本のDIY知識は別記事で詳細に公開していますので省略します。
下記の関連記事を是非ともお読みください。
特に『ディアウォールの使い方』や『ディアウォールの耐荷重』などの基礎知識があると、スムーズに読み進めることができます。
『ディアウォール使い方』・『ディアウォールの耐荷重』や『ディアウォール棚受け』または『ディアウォール中間ジョイント』って何って思った方は、関連記事を是非ともお読みください。
●ディアウォールの関連記事
『ディアウォールの使い方!棚作りの前に知っておきたい4つの基本とは?』
『ディアウォールの耐荷重を上げる!7つのDIY棚設置とデザインとは?』
『ディアウォール棚受け!簡単におしゃれに強度アップの方法とは?』
『ディアウォール中間ジョイントの使い方とは? 長さと強度に注意!』
【関連記事】
机(デスク)の重要な基本事項は別記事で公開していますので、ご覧ください。
【関連記事】
ちょっと難しいかな?本格的な机(デスク)も提案してますので覗いてみてください。
関連記事がたくさんあって、どの記事を参考にすればいいのか分からないと思います。
なので、
「ディアウォール机の作り方」の説明で重要な項目で改めて関連記事をお知らせします。
では、タイプ1を順次説明します。
1 ディアウォール机の作り方
完成イメージ と DIYポイント
1-1【ディアウォール机タイプ1】
完成イメージ
では、冒頭の【ディアウォール机タイプ1】を完成イメージで見てみましょう。
【ディアウォール机タイプ1のイメージ1】
【ディアウォール机タイプ1のイメージ2】
【ディアウォール机タイプ1のイメージ3】
【ディアウォール机タイプ1のイメージ4】
1-2 ディアウォール机 DIY ポイント
ディアウォール本棚と机のL型一体化は
耐荷重を最強する
ディアウォール本棚の支柱と机の脚を一体化させること。
支柱と机の一体化ができていれば、たとえディアウォールの上パッドが地震などの衝撃で天井から外れても、決して転倒倒壊をしないでしょう。
ディアウォールの構造は垂直方向の棚壁面で、上パッドのバネ突っ張り力がなくなると正面方向に倒れます。
正面前方に荷重がかかると(特に棚板突出寸法と荷物の重力)、天井と床の垂直方向上で均衡を保っていた上パッドのバネ突っ張り力は崩れ、荷重方向の床面方向に倒れるようになります。
なので、
ディアウォール棚の正面方向の突出寸法は40㎜以内とメーカーが推奨しています。
【ディアウォール棚板の出っ張り量】
この構造を理解した上でデザイン設計しました。
ディアウォールの垂直方向の棚壁面に床平面方向の机をL型に固定することで、転倒リスクがなくなり安定自立の構造になります。
知らない方は関連記事で詳細を確認してください。
『ディアウォールの使い方!棚作りの前に知っておきたい4つの基本とは?』
『ディアウォールの耐荷重を上げる!7つのDIY棚設置とデザインとは?』
1-3 ディアウォール机 DIY ポイント
ディアウォール机の強度は
ディアウォール棚と一体化すると良い
【ディアウォール机の脚はディアウォール棚と一体化にする】
棚板支柱に脚を取り付け転倒しないようにすると安定します。
下記のイラストで脚付きと脚なしで支点の位置による安定と転倒をご確認ください。
【棚板支柱に脚を取り付け転倒しないようにする】
つまり、
ディアウォール机を作る脚はディアウォール棚と一体化にすることが安定形状にする条件になります。
2 材料
ディアウォール机の作り方
①天板・机上棚
パイン集成材 数量:1枚
3×6版(910×1820㎜)のパイン集成材から指定寸法で切り出しもの。
塗装仕上げ(机上棚と同じ)
【パイン集成材】
②主材はSPF材
机横ツナギ×4 SPF材(ツーバイフォー)2×4×6F 数量:4本
机前脚×2 + 机ツナギ×4 SPF材(ツーバイフォー)2×4×8F 数量:2本
机前脚部:アジャスターベースAP36-M10 数量:2ヶ
机前脚部:ハイロジック ハイグリップアジャスター 黒 32φ M10 数量:2ヶ
組み立てサポート材(SPF材(ツーバイフォー端材) 数量:アセンブリ3ヶ
どこのホームセンターでも簡単に入手できるツーバイ材(2×4材)と(2×10材)で、
長さは 6FT(1820㎜)と 8FT(2438㎜)です。
これが安価で扱いやすく最適だと考えました。
ツーバイ材は、SPF材かホワイトウッドになりますが、どちらでもOKです。
【シナ有孔ボード白】
③背板
シナ有孔ボード 塗装白
冒頭のイラストでもお分かりかと思いますが、背板に3×6(サブロクバン)の有孔ボードt4.0㎜を使用しています。
●ツーバイフォー材(2×4材)関連記事
『ホワイトウッドとSPF木材って?失敗しない5つの選び方とは?』
『SPF材のサイズ一覧とは?4種類の木材規格サイズ早見表!』
『木目を生かす塗料とは?ステインやオイルがなぜ美しいのか解説!』
DIY初心者におすすめの必須工具11選!実例で使い方をご紹介!。
●組立ネジのコーススレッド関連記事
部品の組み立てはコーススレッドを使いましょう。
『コーススレッドとは?木ネジやビスとの違いで簡単にわかる!』
『コーススレッド規格とは?商品パッケージから分かる5つの情報!』
『コーススレッドの長さは?取付材の厚みとネジ込み深さ20mm以上』
『コーススレッドのステンレスはサビない?実はサビにくい鉄のこと!』
④引き出し(既製品)
どんなものか、amazon商品写真で確認してください。
【イセトウ(Isetou) 】テンダーワイド引出し ホワイト 数量:4ヶ
⑤ディアウォール(既製品)
どんなものか、amazon商品写真で確認してください。
【若井産業 WAKAI 】ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム
2×4 ディアウォールS ブラック DWS24BK
数量:5ヶ
⑥L金具(既製品)
どんなものか、amazon商品写真で確認してください。
【YAHATA 】DIY2×4 ツーバイフォー材用金具L字 4バイ用
⑦アジャスターベース(既製品)
どんなものか、amazon商品写真で確認してください。
AD-555 M10 Φ28 数量2
⑧アジャスター(既製品)
どんなものか、amazon商品写真で確認してください。
【プラパート】A400-40M10 黒
PLA-PART フェルトアジャスター M10 Φ32 数量2
【ディアウォール棚】と【机】 は、別々に作り合体します。
3 準備と関連記事
ディアウォール棚の作り方
【ディアウォール棚完成イメージ】
3-1 概要:支柱アセンブリを作る手順
①支柱材の2×4材を設置場所の天井高寸法-40㎜でカットする。
②塗装する。
③棚板固定金具を6ヶ所定位置にネジ固定する。
完成図(下図参照) 支柱にL 金具とディアウォールを取り付けたアセンブリ
【ディアウォール棚 支柱アセンブリ】
3-2 部品:
①支柱:SPF材 または ホワイトウッド(ツーバイフォー)2×4×8F 5本
②棚板等固定用:金具L字4バイ用
③ディアウォール
3-3 支柱アセンブリを5本作る
①支柱部品はSPF材(ツーバイフォー)2×4×8F(2438㎜)を
天井高さ㎜から40㎜マイナスした長さでカットします。
提案品設定条件:天井高2450㎜
計算式 2450㎜(天井高)-40=2410㎜
設置場所の天井高を測ります。
詳しくは
『ディアウォール使い方の基本情報』をご覧ください。
『ディアウォールの使い方!棚作りの前に知っておきたい4つの基本とは?』
②塗装は部品段階で、まとめて塗装します。
ブライワックス塗装がおすすめなので、詳細は関連記事でみてください。
塗装:サンディングしてブライワックス塗装。
ディアウォール収納をおしゃれに作る!リビング収納のDIYで解説!
③棚板固定金具を1本に6ヶ所 定位置にネジ固定する。
棚板固定用(金具L字4バイ用)は、塗装した支柱に固定する。
合計数量:5本(支柱)×6ヶ=30ヶ
ディアウォール関連記事
ディアウォール収納棚・ディアウォール本棚の関連記事が参考になります。
ディアウォール収納をおしゃれに作る!リビング収納のDIYで解説!
ディアウォールで壁を有効利用して、壁一面に壁面収納を作って、リビングに見せる収納でおしゃれに賢くリビング収納するDIYをご提案いたしました。
片付けても、片付けても、直ぐに散らかってしまうリビングをおしゃれにDIYしたい方は必見です。
ディアウォールで本棚DIY!作り方は簡単じゃないから図面付き!
ディアウォール本棚DIYで一番注意したいことは、
強度や耐荷重です。本って結構重くなるので、
重たい書籍収納棚の棚受け強度や安定自立した重心位置が大切です。
実際に賃貸で設置できる強度や耐荷重を兼ね備えたオリジナルデザインを
ご紹介いたします。
ディアウォール本棚の作り方で、失敗しないための注意点やDIY方法をご紹介します。
意外と重たい書籍やコミック収納棚の棚受け強度や安定自立した重心位置で、
実際に賃貸で設置できる強度や耐荷重を兼ね備えた自作する
オリジナルデザインでご紹介いたします。
4 【ディアウォール棚】手順1
所定の位置に支柱を5本立てる
設置場所を決めます。
L 金具とディアウォールを取り付けた支柱アセンブリ5本を順次所定の場所に立てます。
ディアウォール経験者なら簡単にできますが、
初心者の方は【関連記事】を参照してください。
コツをつかめば簡単です。
【関連記事】
『ディアウォールの使い方!棚作りの前に知っておきたい4つの基本とは?』
① 上パッド(スプリング内蔵)を天井側、下パッドを床側にかぶせ、天井隅方向に押し付け内蔵のスプリングを縮め、そのまま床側を隅まで移動します。
この要領で5本のディアウォール支柱を所定位置に立てていく手順です。
正面壁から50㎜程度、左側面壁から50㎜程度、支柱面が離れるように立てます。
この位置が基準線になりますので、完成サイズなどをイメージしながら1本目を立てます。
尚、
正面壁側(奥)には所定位置に背板下材1×4が取り付けられています。
後で有孔ボードの背板を正面から入れ込み固定する受け材でになります。
支柱は必ず垂直に立てて壁と平行にします(基本事項)。
② 同様に、支柱アセンブリを下図のように①と平行に立てます。
2×4材の支柱を2本設置すると、2×10材の棚板が載る側板になります。
2本の支柱幅を棚板2×10材の規格奥行寸法235㎜に微調整します。
③ 同様に支柱アセンブリを下図のように反対側の右側に①②の反転形状で同じように平行に立てます。
支柱間外寸法は、1896㎜(内寸で1820㎜)棚板の2×10材×L1820㎜がこの間に入ります。
④ 同様に支柱アセンブリを下図のように③と平行に立てます。
2×4材の支柱を2本設置すると、2×10材の棚板が載る側板になります。
2本の支柱幅を棚板2×10材の規格幅235㎜に微調整します。
途中検証として、
部品の棚板を最上段と最下段に仮置きして、支柱アセンブリの幅位置が良いか確認する。
⑤ 同様に支柱アセンブリを下図のように①と③の中間位置に平行に立てます。
5 【ディアウォール棚】手順2
支柱にに棚板を載せて固定
⑥ 棚板はA4サイズの書籍類を収納するので,堅牢性重視(たわみ防止を考慮)でSPF材2×10×6F(ツーバイテン)。
⑦ 同様に、棚板のSPF材2×10×6F(ツーバイテン)を設置する。
⑧ 同様に、棚板のSPF材2×10×6F(ツーバイテン)を設置する。
6 【ディアウォール棚】手順3
有孔ボードの背板を固定
⑨ 背板は、有孔ボード3×6版(910×1820㎜)t4より板取 白塗装
棚板間寸法でカットしたW1820×H330(㎜)
L金具ニゲ用カキコミ3ヶ所あり
数量:×1枚
この有孔ボード背板を、手前側から入れ込み左右支柱の当て板と
センター支柱にネジ固定する。(有孔ボードの穴を利用)
机DIYで引き出しと収納棚付きのPC長デスクを2×4材で作る方法! 参照
⑩背板は、有孔ボード
⑩ 背板も、3×6版(910×1820㎜)t4より裁断
白塗装 W1820×H500(㎜)L金具ニゲ用カキコミ4ヶ所あり
数量:×1枚
同様に、
手前側から入れ込みネジ固定する。
※PCモニターを壁掛けする場合は、センターのL金具ニゲ用カキコミをCPU設置予定方向に55㎜程広く開ける。こうすることで、壁掛けモニター背面からのケーブル配線を背板裏面に引き込む配線孔になります。
7 【ディアウォール棚】手順4
机上棚パイン集成材を固定
⑪机上棚パイン集成材
3×6版(910×1820㎜)のパイン集成材から天板を切り出した残った端材を利用。
塗装仕上げ(天板も同じ):
下塗りに塗膜なしの「木目を生かした仕上げ」をするオイルステインで、木材の内部に染み込ませ木材自体を着色します。
上塗りで塗膜(とまく)を作るために2液型ウレタンニス(つや消しクリア)で仕上げます。
机DIYで引き出しと収納棚付きのPC長デスクを2×4材で作る方法! 参照
W1820×H231(㎜)(背板正面にあてて付ける)
数量:×1枚
⑫PCディスプレイモニターの壁掛け金具『オプション項目』
PCディスプレイモニターの壁掛け金具の壁側部分を予めセンター支柱の所定位置にネジ固定する。
最大23インチモニターまでOK。
8 【ディアウォール机】手順1
部品~アセンブリ部品
【ディアウォール机完成イメージ】
上図の【ディアウォール机の完成図】のように
下図の【机アセンブリ分解図】を参考に
●机前脚枠アセンブリ(部品①②③)
●机上枠アセンブリ(部品④⑤⑥⑦)
●机下枠アセンブリ(部品⑧⑨⑩)
この3つのアセンブリを作ります。
【机アセンブリ分解図】
アセンブリポイント1
ツーバイフォー材同士のコーナー接合は、クランプなどで固定しないと直角がでないので意外と難しい。
このような場合、
コーナークランプでツーバイフォー材同士のコーナー接合を直角に固定して止めれば、初心者でも簡単にビス止めなどの作業が捗ります。
但し、コーナークランプがあると便利なのですが、ホームセンターなどで売っているコーナークランプは固定板幅最大70㎜が多く、ツーバイフォー材を89㎜方向同士を固定できない場合があります。
ツーバイフォー材を主材にするDIYではいまいちです。
私のおすすめは、通常のコーナークランプを買うならL形直角定規コーナークランプとクイックバークランプを買った方がいいと思います。
L形直角定規コーナークランプは直角に接合するためにクイックバークランプで固定して使っています。
もちろんスコヤとしても使用もできるので便利。
クイックバークランプは工夫次第で何でもクランプできるので重宝します。
通常のコーナークランプは安いと素材がプラスチック製で割れやすく、直角が出てなかったりとガッカリしましたが、L形直角定規コーナークランプはアルミ製で重量もそこそこあり、長持ちすると思います。
アセンブリポイント2
部品はコーススレッドでネジ固定しますが、アセンブリを完成するにつれて狭い場所への固定が増えてきます。
電動ドライバーが入らづに苦労します。
もちろん下穴は必須なので予めあけておきますが、やはり狭いとやりにくいと思います。
そんな時は狭いところや力の必要な場所でも、ねじ回しや穴あけ作業が出来るソケットアダプター ( L型 直角 ) ドリルチャックがおすすめです。
インパクトドライバーやドリルの先端に取付けて、ネジやビスをねじ込み、使用します。
角度変更が行えるので電動工具の使える幅が広がるし、狭い場所でもねじ回しや穴あけ作業が可能になりますので是非ともお使いください。
先ず、
下図のように机前脚枠アセンブリ(部品①②③)を作ります。
部品①左脚と部品③右脚を部品②脚ツナギでこの字型にコーススレッドで固定します。
金具L字2バイ用はそれぞれの部品にあらかじめ固定しておくと効率が良いです。
【机前脚アセンブリ】
次に、
下図のように机上枠アセンブリ(部品④⑤⑥⑦)を作ります。
部品④左側ツナギと部品⑦右側ツナギを部品⑤ツナギと部品⑥中ツナギで、この字型にコーススレッドで固定します。
【机 上枠アセンブリ】
最後に
下図のように机下枠アセンブリ(部品⑧⑨⑩)を作ります。
部品⑧左側ツナギと部品⑩右側ツナギを部品⑨ツナギで、この字型にコーススレッドで固定します。
同様に、
金具L字4バイ用はそれぞれの部品にあらかじめ固定しておくと効率が良いです。
【机 下枠アセンブリ】
9 【ディアウォール机】手順2
アセンブリ部品の組み立て~完成
ポイント
『DIYしやすいように、ひっくり返して組み立てます』
下図の
【机 アセンブリ部品の組み立て 1 】のように【机 前脚枠アセンブリ枠】と【机 上枠アセンブリ】を固定します。
ポイントは
【机 上枠アセンブリ】を床置きして、【机 前脚枠アセンブリ枠】を立てて、前もって付けておいたL金具にネジ固定します。
【机 アセンブリ部品の組み立て 1】
【机 アセンブリ部品の組み立て 2 】のように【机 下枠アセンブリ】を固定するために【上枠下枠サポート材】を使います。
【上枠下枠サポート材】の ポイントは2つ
●【机 上枠アセンブリ】と【机 下枠アセンブリ】の間隔130㎜を簡単に維持します。
●【机 下枠アセンブリ】は【机 前脚枠アセンブリ枠】にL金具で片持ちで固定するので、ディアウォール棚と完全に固定するまでの補助として使います。
【机 アセンブリ部品の組み立て 2】
【机 アセンブリ部品の組み立て 3 】のように【机 下枠アセンブリ】を追加固定します。
ポイントは
【上枠下枠サポート材】に【机 下枠アセンブリ】を載せ、L金具を脚部に固定したら、【上枠下枠サポート材】を仮止めしておきます。
【机 アセンブリ部品の組み立て 3】
【机 アセンブリ部品の組み立て 4 】のように既製品の引き出しを②脚ツナギ部と⑤ツナギ部にネジ固定します。
引き出しレイアウトのポイントはセンター振り分けで各クリアランスを10㎜程度設ける。
【机 アセンブリ部品の組み立て 4】
10 ディアウォール机の作り方 手順8
【ディアウォール棚】と【机】合体編
ひっくり返った片持ち脚の【机】を戻し、完成しているディアウォール棚と合体させる。
下図の【ディアウォール机の完成図】のように左側の④左ツナギ・⑧左ツナギと右側の⑦右ツナギ・⑩右ツナギをディアウォール棚の固定されたL金具に載せて、水平器等で水平垂直を確認して下面からネジ固定します。
【ディアウォール机の合体図】
コーススレッドで下肢空間を補強します。
ディアウォール棚と一体化して頑丈になったら、治具部品のような使い方をしてきた【上枠下枠サポート材】を外します。
【ディアウォール机の合体完成図】
11 ディアウォール机の作り方 手順9
配線棚の取り付け
下図のように
天板下に配線棚を取り付けますが、天板を載せてしまうと配線棚が固定しにくいので、天板を載せる前に作業します。
イラストは配線棚の取り付け位置を説明しています。
予め作っておいたガード付き棚板を斜めにして、机の左右ツナギ⑧と⑩に載せて、左右1本ずつのコーススレッドで固定します。
【ディアウォール机配線棚】
12 ディアウォール机の作り方 手順10
壁掛けモニターの取り付け
背板にPCモニターを壁掛けする場合は、この段階で取り付けてケーブルの配線を裏面から通しておくと後が楽です。
また、背板の有孔ボードのL金具カキコミを下図のように幅広におけておくと配線孔になります。
モニターケーブル等のコードは背板の裏側を通り、配線棚収納やPC本体とスッキリ接続できます。
壁掛け金具は壁固定部とモニター固定部に取り付け、最後にモニター固定部を壁固定部に差し込み、固定ノブで締め付け固定します。
【ディアウォール机壁掛けモニター】
13 ディアウォール机の作り方 手順11
天板の取り付け
【ディアウォール机天板の取り付け】
3×6版(910×1820㎜)のパイン集成材から指定寸法で切り出しもの。
塗装仕上げ(机上棚と同じ)
【パイン集成材】
提案品デザインの天板塗装の仕方
ポイントは裏側も塗装します。
表面は2回塗り、裏面は1回塗りで大丈夫です。
今回は下塗りに塗膜なしの「木目を生かした仕上げ」をするオイルステインで、
木材の内部に染み込ませ木材自体を着色します。
木目を生かした美しさを最も引き出すにはステインがいいですね。
上塗りで塗膜(とまく)を作るために2液型ウレタンニス(つや消しクリア)で仕上げます。
塗料を塗って乾燥後に硬化した状態を塗膜(コーティング)と言います。
2液型ウレタンニスは強い塗膜性があるので耐水性・耐熱性も上がり、普通のニスのように熱いコーヒーカップを置いても跡が残ったりしません。
14 ディアウォール机 の完成
これで【TYPE 1】が完成しました。
【TYPE 1備品設置完成図】
このように【ディアウォール机+棚】は机の上に収納棚がたくさん作れるので、書籍類や小物類などがバッチリ収納できます。
15 ディアウォール机の上は収納がいっぱい
その他冒頭でお示しした【TYPE 2】【TYPE 3】もDIYで自作できます。
机の作り方は省略しますが自作する場合のDIYポイントは同じです。
【TYPE 2】デザイン
ディアウォール支柱の設置向きで、同じようなディアウォール本棚と机の組み合わせでも【TYPE 1】とは違うイメージにもなります。
ディアウォール机の上は収納がいっぱいになります。
【TYPE 2完成図フレーム】
【TYPE 2完成図備品設置】
【TYPE 3】デザイン
オリジナルデザインのディアウォール本棚と机の組み合わせです。
別記事でご提案しましたデザインに机を追加合体したものです。
ディアウォール収納をおしゃれに作る!リビング収納のDIYで解説!
【TYPE 1】【TYPE 2】とは全く違うイメージにもなり、これもディアウォール机の上は収納がいっぱいになります。
【TYPE 3完成図フレーム】
【TYPE 3完成図備品設置】
【TYPE 3完成図備品設置】
【TYPE 3完成図備品設置】
提案品はノートPCとデスクトップPCの2台をパソコン切替器で使い分けています。
ネットワーク環境なしで、2台のPCを自在に操作できる「PCスマートブリッジⅡ」自動切替器(マウス/キーボード)がおすすめです。
あと、
提案品に使った周辺機器類を画像でまとめておきましたので、覗いて見てください。
まとめ
私の場合、
企業内デザイナーから独立し、自営業になり自宅ワークができる環境を整えました。
最初にDIYしたデスクは、天板を載せただけのもので引き出しも収納もなく、W1000㎜と小さくて図面を広げるとどうにもならないくらい不便なものでした。
そんな失敗の経験から、
デスクワーク環境は部屋にもよりますが、なるべく大きい机を作るといいと思います。
PC周辺機器や本や文房具類の置き場所が必ず必要になってくるので、周辺の収納棚や机の上に収納棚があるととても便利で使いやすいデスクワーク環境が完成します。
今回ご紹介した机は実際にDIYしたものをリデザインしたもので、ディアウォール柱で作った収納棚や本棚に天板部を増設した収納棚たっぷりの本格的なディアウォール机をCGイラストでご提案しました。
DIYであなたのDIY作品に参考になれば幸いです。
では、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
DIYネットサンク代表 ノマー