DIY初心者の工具イメージ図

 

DIY初心者の方が失敗しないためには、「工具・道具が何よりも大事だ」と誰もが言います。

「とりあえずホームセンターに行ったけど、どれを買ったら良いかさっぱりわからなかった」

なんて経験ありますか?

おそらく、DIY初心者のあなたは心躍らせてイメージしたオリジナル作品を、実際に作ろうとすると、そもそもどういう材料や工具を揃えれば良いか分からず悩んでいるのではないでしょうか?

どんな工具を購入すればいいのかが初心者には難しい問題ですから仕方がありません。

実際、道具とは、物を作ったり仕事をはかどらせたりするのに使う器具の総称で、目的の作業によって分類やその種類もたくさんあります。

ざっと目的作業を拾ってみても、たくさんありすぎるので、DIY初心者のあなたが目的の工具を選ぶには大変です。

また、

もし仮にいくら材料や工具を揃えても、材料をきれいに直線に寸法通りにカットできなければ、イメージした作品はできません。

それで自信が持てず不安に思ってらっしゃるのではないでしょうか。

大丈夫です、心配しないでください。

欠点を補える補助具がたくさんあるので、安心してください。

例えば、

工具・道具の正しい知識を得て、正しい使い方をして、カット補助具などを利用したりすると、木材をきれいに直線に寸法通りにカットできるので、良質なあなたの作品を作ることができます。
実際、私はずっと下の写真のカット補助具を使っているので、これがないと上手にできません

ゼット ソーガイド F 鋸セット説明図
出典:メーカー商品PR

そして

前出の工具選択の問題も、一つひとつの工具の加工範囲・加工条件・適合素材などを楽しみながら実践すると、そのうち、あなたの工具箱に必要不可欠なあなたの『道具たち』がだんだん増えてきます。

想像するとわくわくしますよね。

楽しみながらDIYを行えば、確実に上達して満足できるあなたの作品を手にすることができるのです。

多くの方が、使いもしないのに、制作目的も曖昧な状態で衝動買いをすることがあるようです。

まあ、衝動買いする気持ちは、よ~くわかります。

工具・道具は凄い魅力がありますからね。

そもそもDIYするものも決めずに、初心者に必要な工具とは何かを明確には分からず、ただ漠然と工具を購入して自己流で進めてしまっています。(初心者の頃の私)

上手に使えない!難しい!なんか、面白くない!・・・・

結果、自分のイメージとかけ離れた作品を作ってしまい、満足につながらずに挫折してしまう場合があります。

 

結論から申し上げますと、

DIY初心者におすすめの必須工具11点で大体のものは作れます。

基本的な考えですが、

DIY初心者の工具は

作りたいものありきで購入を考えるべき!!

購入時期のポイントは制作する作品に応じて少しずつ購入することです。

そして段々とレベルアップして行きましょう。

 

今買っても、のちのち 無駄にならないDIY初心者の工具がいいですね。

変なメーカーの工具を買って安物買いの銭失いにならないように、少し値が張っても長くDIYを続けるなら絶対こっちの方がお得です。

 

そこで、この記事では、DIY初心者のあなたが求めている工具の必要性や使用頻度などから、購入選択を分かり易くするために、DIY簡単な作り方を基にDIY初心者に必要な工具11点をご紹介します。


例を挙げることで、カタログ抜粋のみの表現より、分かり易くDIY初心者のあなたにご理解頂けるように工夫していますのでお読みください。

※ただし、DIYする『モノ』と言いますか材料・素材は、木材を中心に考えた『木工』が初心者にはいいと思います。

金属素材やプラスチック素材もありますが、かなり難易度が高いので『ものづくり』に慣れてから始めるといいと思います。

よって

初心者の方は加工性が一番楽な木材のDIYをおすすめします

 

 

1. DIY初心者におすすめの必須工具11選とは

 

DIY初心者の必須工具を作業目的から見てましょう

先ず、どんな工具があるのか?必須工具をざっと紹介します。その後で、詳しくご説明します。

必須工具】さしがね :L形スチール定規 直角をけがく

さしがね

【必須工具】メジャー(コンベックス・ものさし):寸法測定

メジャー

【必須工具】ツーバイフォー定規:接合部のぴったりな位置決め

ツーバイフォー定規

【必須工具】ノコギリ:ツーバイ材を寸法にカットします

ゼット ソーガイド F 鋸セット

【必須工具】クランプ :材料・部品を固定します

F型クランプ

【必須工具】どちらか一つ 余裕がある方は両方あれば最高です。
  ドリルドライバー穴あけネジ締め(緩め)が効率よくできる電動工具

リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A
  インパクトドライバー穴あけネジ締め(緩め)が効率よくできる電動工具

マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ 14.4V 1.5Ah

【必須工具】ビット工具:ねじを締めたり外したりする時に使われる作業工具

ビット工具

【必須工具】ドリルガイドキット:木材への正確な穴あけ作業

ドリルガイドキット

【必須工具】サンドペーパー ・ ハンドサンダー:木材研磨作業

サンドペーパー ・ ハンドサンダー

【必須工具】水平器:組み立て時に水平、垂直、斜め45°などを確認する作業

水平器

【必須工具】塗装セット:塗料を塗ったり吹きつけたりして被膜をつくる作業

塗装セット

この11点です。

私のおすすめですが、

⑥のドリルドライバーとインパクトドライバー 以外は高価なものはありませんので悩まずに購入できるのではないでしょうか。

たとえば、ドリルドライバーは下穴専用にするといいので、5Mコード付きで十分だと思います。コード付き比較的安価です。

インパクトドライバーは価格はピンキリ、少し高価な充電式の中上クラスがあるとDIYが広がります。

 

では、詳しくご説明いたします。

 

 

 

まずその前に、主材と固定ネジです。

2. 材料は2×4(ツーバイフォ)SPF材おすすめ

ホームセンターで安価に購入でるし、加工性も良いし、今後のあなたの作品にはなくてはならない材料になると思います。

2×4(ツーバイフォ)SPF材

関連記事

SPF材・ホワイトウッドとは?失敗しない選び方のポイントは?

SPF材とホワイトウッド関連記事

関連記事

『SPF材サイズのまとめとは?4つの木材規格早見表から!』

ワンバイ材とツーバイ材について、かなり詳しく記載していますのでお読みください。

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3. 固定ネジはコーススレッド

クギ固定の5倍の保持力を持つコーススレッドと言うネジを使います。

一般的なネジとは異なり、尖った先端と、深くて幅広のネジ山を持ち、木材などの材質に自ら食い込みながら打ち込まれます。

 コーススレッド

部品を組み立てはコーススレッドを使いましょう。

 関連記事 コーススレッド 

コーススレッドの詳しい関連記事をご覧ください。

『コーススレッドとは?木ネジやビスとの違いで簡単にわかる!』

『コーススレッド規格とは?商品パッケージから分かる5つの情報!』

『コーススレッドの長さは?取付材の厚みとネジ込み深さ20mm以上』

『コーススレッドのステンレスはサビない?実はサビにくい鉄のこと!』

 

 

4. なぜ工具11点が必要か?DIY実例の制作工程から説明

DIY初心者工具

 

想像してみてください!何かDIYしたいと思ったら

一体何から始めますか?・・・難しいですね。

 

どんなものでも制作の順番があります。

簡単に言うと、

制作工程1. 作ってみたいもの発見!!雑誌やネットで見て欲しくなったとか、カッコイイとか

制作工程2. アイデア収集イメージをふくらめせる。模倣でもOK

制作工程3. デザイン決定自分流に好きなようにアレンジ、もちろん模倣でもOK

制作工程4. 図面作成⇒マンガ絵で十分、ただし寸法は重要です 

制作工程5. クランプで押さえながらのこぎり材料を切って⇒プラモデルみたいに部品を作る

制作工程6. クランプで押さえながら仮組み立て⇒部品を固定する前に確認

制作工程7. クランプで押さえながらドライバーネジ固定して⇒部品を組み立てる

制作工程8. ハケ色を塗って⇒お化粧してグレードアップ

完成

(制作工程1~制作工程4は省略、別記事でご紹介します。)

こんな感じの流れです。

一般的には、図面やマンガ図より市販材料からすべてのパーツ(部品)をプラモデルみたいに作ります。

そして例えば、

下図の分解図のような部品ごとのアセンブリ(組み立て)を作り、最終的に完成の部品アセンブリを組み立てます。

 

分解図

上の参考イラストはDIY作業台を作るためのもので、完成形は次のようになります。

 

DIY作業台完成形

材料を 切ってくっつけて組み立てて色を塗って 作るのがDIYです。

ここからが初心者の道具を使って作る楽しい制作工程が始まります。

 

5. 制作工程5 部品を作る作業に必須な工具

クランプで押さえながらのこぎりで材料を切って部品を作る

市販材料を購入し、図面寸法にカットして部品を全て作る

【材料】前出で説明省略

 

ケガキ作業①【必須工具】さしがね :L形スチール定規 直角をけがく

木材の表面に加工基準となる線や穴位置などを描く作業

ケガキ針:材料に線を引くために使う。先端が尖っていて,材料より硬い材質でできている。
鉛筆でOK

【おすすめ】さしがね シンワ測定 シルバー曲尺 厚手広巾 50cm 10405

 

さしがね

「さしがね」は、長手と妻手(短手)部分は正確な直角になっています。

DIY初心者は、表も裏も通常の目盛りが刻まれているさしがねの方良いです。

丸目・角目とかは必要ないからです。

長い方を木材の横に合わせながら、縦に線を引けばまっすぐな直角線を引けます。

鉛筆を少し斜めに傾けて線を引くのがコツになります。

さしがねは奥が深い!!

1. 使い方は

木材や材料に、切断線や穴をあけたりするための目印を記すけがきができれば十分です。

2. 寸法を測るには

両手でしっかり「さしがね」が動かないように固定して、材料の角に「さしがね」の角を合わせて測ります。

3. 平行線を引くには

長手部分を材料の側面に掛けて、手で押さえずらしていけば、正確な平行線を引くことができます。

4. 30°・45°・60°の角度で線を引くことができる

45°の角を持つ直角三角形の辺の比は 1:1: √2 なので、長手Aと妻手BをA:B=1:1となるように直角三角形を作ればよいので、角から同じ長さの目盛りの位置に合わせると、角が45°になります。

 

さしがね45°説明図

 

 

30° の角を持つ直角三角形の辺の比は 1:2: √3 です。

また60°の角を持つ直角三角形の辺の比も 1:2: √3 です。

長手Aと妻手BをA:B=2:1となるように直角三角形を作ればよいので、角から1:2の目盛りの位置

合わせると、30°と60°になります。

さしがね60°説明図

 

5. 曲線を引くことができる

差し金の長手部分を両手で持って曲げてけがくと、曲線を引くことができます。

6. 丸目・角目とは

通常の木工作業や素人ではまず使う場面はないので、丸目・角目を使うことはありませんが一応知識として覚えてください。

丸目は「さしがね」の裏の長手の外側に目盛りが刻まれています。

円の直径を丸目で計れば、その目盛りの数値が円周の長さの寸法がわかります。

角目も「さしがね」の裏の長手の外側に目盛りが刻まれています。

「さしがね」の角目で円の直径を計れば、内接する正方形の1辺の長さが分かります。

 

 

(あればいいもの)スチール定規(長さ1メートル):長い直線を引くために使う。

【おすすめ】シンワ測定 直尺 ステン 1m JIS1級 赤数字入 14044

スチール定規

長い直線を引いたり、カッターナイフで薄物ベニヤ板、紙、フェルトなどを切るガイドに利用する頻度が多くなったら購入したらいいかと思います。

 

ケガキ作業②【必須工具】メジャー(コンベックス・ものさし):寸法測定

メジャー

【おすすめ】タジマ 剛厚Gロック-25 5.0m 25mm幅 メートル目盛 GAGL2550
●移動爪●ロックタイプ●JIS1級●両面目盛●455mmピッチ表示:あり●減速ボタン:なし●ショックアブソーバー:あり

コンベックスは正式な名称を「コンベックスルール」といい、水平・垂直保持力を有した、巻き取ることができる柔軟性のある鋼製の巻尺のことを意味しています。

メジャー(コンベックス)を買うときは、ここを押さえよう!

1. セルフロック機能 手を離しても止まっている=オートストップ機能
引き出した時に自動的に止まり、ボタンを押すとロックが解除されて、テープが巻き戻るという仕組みになっているもの。

2. テープ幅 25mmのもの
テープ幅が細いと長く伸ばした時折れる。25mm以上の幅広テープはヨレが少なく、自重で折れ曲がらない距離も長くなるため、一人での測定でも水平や垂直を保つことが容易にできる。

3. 長さ 5メートル程度

 

 

ケガキ作業③【必須工具】ツーバイフォー定規:接合部のぴったりな位置決め

【おすすめ】ラクダ ツーバイフォー定規

ラクダ ツーバイフォー定規

ラクダ ツーバイフォー定規説明図

ツーバイ材やワンバイ材にはとても便利な定規。
ツーバイ材厚み38㎜のセンターで木端から19㎜などの線やビス穴のけがきが簡単にできます。

ツーバイ材の下穴あけの位置決めが楽になります。

下穴とはネジを打つ箇所にあらかじめ小さな穴を開けることを言います。

下穴をあけておくと、木材が割れるリスクをなくせます。

 

私の場合:

知識のない初心者の頃 下穴を開けずに直接コーススレッドを打っていました。

まず面倒くさかったからですが、薄いワンバイ材ならいざ知らず、ツーバイ材を結合する時など垂直に打てないので、ずれたり隙間が空いたり割れたりしてしまい、ガッカリしたものです。

あなたも失敗しないように、下穴を開ける習慣を持ちましょう。

 

メーカー商品説明 【おすすめ】ラクダ ツーバイフォー定規

定規のサイズが2X4材の幅と厚みに合わせてある。

ノコギリ切断前の直角の線引きが一発でできる。

接合部の釘またはビス止めのぴったりな位置決めが一発でできる。

材料の木口部の1/2、1/3、1/4の線引きができる。

2、3、4分割の組継ぎの線引きができる。

 

 

切断作業

 

2×4SPF材など長くて直線カットのものはホームセンターカットサービスでOKです。

私の場合:
DIY歴が長いのでもちろん電動丸ノコを使っていますが、集じん丸ノコではありません。
おがくず(電動丸ノコで材木をひく時に出るくず)が出て空気中に舞って部屋が埃っぽくなり掃除が大変なので、大きいものはホームセンターカットサービスを利用しています。(集じん丸ノコが欲しい)

ワンカット30円~50円くらいなのでコスパも運搬も楽です。

丸ノコおがくず

電動丸ノコはDIY初心者の方には不要です。

丸ノコ

円形の「ノコ刃」を電気モーターで回転させ材料を切断する電動工具で、何回かDIY木工をして慣れてから購入しても遅くはありません。

DIYをする場所の確保ノコギリと作業台のクランプ固定のカットに慣れてからにしましょう。

結構危険な工具のひとつなので。

作業台がないと加工材を固定できないので危ない。

電動丸ノコ買う前に作業台を得ましょう。

 

切断作業④【必須工具】ノコギリ:ツーバイ材を寸法にカットします

 

カット補助具付き
【おすすめ】ゼット ソーガイド F 鋸セット 交換用替刃付セット 30106&3000
3

ゼット ソーガイド F 鋸セット説明図

小物の寸法カットはノコギリでします。

 

ノコギリは、かなり慣れないと真っ直ぐ直角になかなか切れません。

さしがねでカット寸法のケガキ線を描く。

切るときの姿勢は腰と目線が切断線の延長線上に来るようにし、線を残すようにノコギリの刃が親指に軽く当たるように置き、位置が安定したら指を離して軽く切込みを入れます。

この時の作業面の高さと姿勢が大切。(作業台が必須になります)

切込みができたら刃を30°前後に傾け、引いていきます。

日本製のノコギリは引く方向に刃がついているため、刃を引くときに切れるので、引くときに軽く力を入れます。(欧米製などは反対に押すと切れる)

切断する木材が動くとぶれて曲がるのでクランプで固定することがポイントです。

文章で記すと少し難しく思われるかもしれませんがトライしてください。

 関連記事 作業台 

道具・工具は人間工学的に両手で使うこてが前提で作られているので、加工材をクランプで固定することが重要です。そのクランプが取り付けられるのが作業台です。

『折りたたみ作業台などおすすめの9選とは?代用品もご紹介!』

『作業台をDIY(ツーバイフォー材)!イラストで分かりやすく解説!』

『作業台自作図面はDIYに必要!実際に作れる寸法図で解説!』

 

クランプ は必須アイテムなので後ほど説明します。

で、これを補正してくれるガイドがあるので、このカット補助具を使うと簡単にできます。

これ、初心者ばかりでなくDIYやる人におすすめです。

ゼット ソーガイド F 鋸セット説明図

出典:メーカー商品PR

 

メーカー商品説明
カット補助具付き
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3

木材を正確に切断するためのノコギリ補助道具です。

ガイドは、直角を中心に水平45°以内、傾斜45°以内で任意の角度に固定できます。

角度設定は、付属のソーガイド・ゲージおよびダミープレートを使用します。

●まっすぐ切断できる、きれいに切断できる、SPF(ツーバイ材)に最適 対応サイズは2×4程度。

●けがき線は上面に1本引くだけで切断する。

●角度は自由な角度で固定できて切断できます。

●別途サポート材・補助具で付属の平行スライダーを取り付けると、幅の広い平板の上を滑らせて切断ができます。

 

 

切断作業⑤【必須工具】クランプ:材料・部品を固定します

 

F型クランプ使用図

【おすすめ】

 

クランプ( clamp)とは材料を作業台に固定する工具で、「締め具」ともいわれ、作業時に手を使わずに材料を安全確実に押さえる事が出来ます。

たとえ凄い切れ味のノコギリや高級電動工具でも、手で押さえただけで、材料が固定されずにいたなら、動いてずれてしまい正確に加工できません。

何より不安定で危ないのです。

だから、クランプは作業台と対で、初心者の時から取り付ける習慣を身に付けるといいですね。

クランプは種類が多く、ポピュラーなC型やF型の他、バネクランプ・ベルトクランプなどいろいろあるので、あなたの作業台の天板や当て木などの厚さを考慮して選びましょう。

 

 

穴あけ作業⑥【必須工具】ドリルドライバー・インパクトドライバー

どちらか一つ あるいは 余裕がある方は両方あれば最高です。
ドリルドライバー穴あけネジ締め(緩め)が効率よくできる電動工具
インパクトドライバー穴あけネジ締め(緩め)が効率よくできる電動工具

 

穴あけ作業⑦【必須工具】ビット工具:ねじを締めたり外したりする時に使われる作業工具

 

木材に穴あけをする回転式電動工具 もちろんネジ締め(緩め)も。

穴あけ作業説明図

コーススレッドの下穴を開けます。

 

危険!!!
回転式電動工具で手袋をしてやると、
巻かれて怪我をします。
指が無くなった人もいますので・・・注意!!!

 

まずドリルドライバーかインパクトドライバーのどちらを購入するかで悩みますよね。

木材買ってきてDIYするかもって人はインパクトドライバーを選んでおいた方が間違いないです。

いずれ憧れのウッドデッキをDIYしたいなんて人には間違いなくインパクトドライバーがいいですが、
小物DIYが目的の人はドリルドライバーの100Vコード式で十分です。

 

ドリルドライバーとインパクトドライバーの大きな違い

どちらもスイッチはトリガー式になっています。

引くとスイッチが入ります。

 

ドリルドライバーは回転のみの作業で穴あけ、ネジ締め(緩め)が効率よくできる電動工具です。

 

リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A

【おすすめ】リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801A

リョービ株式会社(RYOBI) は、広島県府中市に本社を置く企業で、世界的なダイカストトップメーカーです。

マキタ・日立・パナソニック と並ぶ国内トップメーカーなのでおすすめです。

価格は少し高いですが、マキタ・日立・パナソニック・リョービの国内メーカーの商品なら間違いはありません。

 

穴あけ用途の電動ドリル機能と、ビス締め用途のドライバードリル機能があり、1台で穴あけとねじ締め作業が可能です。
トルククラッチと言って、設定された一定の負荷が掛かると空回りしてそれ以上締め込みをしなくなる機構のついたドリルです。
ビットは一般的に丸軸でも六角軸でも挟めるドリルチャックになっています。
軟鉄小ネジでも締めすぎになりません。

 

 

一方、

インパクトドライバーはネジを回転させながら、同時に打撃力を加えて打ち込む機構のため、長いコーススレッドの木ネジを大量に、硬い木材に打ち込む場合に適しています。

マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ 14.4V 1.5Ah

【おすすめ】マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ 14.4V 1.5Ah
バッテリ2本・充電器・ケース付 MTD001DSX

 

インパクトの最大のメリットは、ビスを締める時ネジ頭の+が滑らないように押さえ込む力が、ドリルドライバーの半分以下で済みます。

 

次に違う点は、ビット(先端パーツ)を差し込む部分です。

ドリルドライバーと違って、チャックの形が六角軸で大きさも固定であるため調整ができません。

そのため六角軸のビットのみ装着が可能です。

 

 

穴あけ作業⑦【必須工具】ビット工具:ねじを締めたり外したりする時に使われる作業工具

 

【おすすめ】リリーフ(RELIFE) 六角軸下穴ドリルと両頭ビット10本組

 

ビット工具

インパクトドライバの六角軸以外のビットを装着したい場合は、専用のドリルチャックを使用すれば、六角軸以外のビットを装着することが可能です

 

 

あと、

大きな相違点は穴開け作業 です。

ドリルドライバーと比べ、インパクトは打撃が働くと、回転が極端に遅くなるため、穴あけ速度がドリルよりもかなり遅くなります。

大きな穴あけをすると、六角軸が折れやすくなります。

トリガーをかるく引いた状態では、打撃は作動せずゆっくりと回転します。

このゆっくりとした回転動作で穴あけを行うと、打撃による部材の破損や、ドリルビットの折れを防ぎながら穴あけをすることができます。

このようにコツが必要ですがすぐになれます。

 

電源は2種類

充電式(2.4V~36V) は、作業前にバッテリーを充電する必要があります。

電圧があがるほど、パワーが強くなりより大きいサイズの穴あけや締め付けが可能になりますが、その分重量も重たくなり値段も上がります。

バッテリーはもちろん寿命があります。

500回充電可という説もありますが使い方にもよります。

情報では、プロ用で3~5年(毎日使用)、DIY用で1~2年(毎日使用)しか持たないとも聞きます。

 

AC電源式(単相100V)

充電式コードレスが主流で、100Vコード式はかなり少ないです。

充電式よりも価格が安いので、電源のとれる場所でたまにしか使わないという方にはおすすめです。

ただし、

コードの長さは2.5メートルではなく5メートルがおすすめです。

(私の場合:2.5メートルで不便を感じているので、これから買う人は是非とも5メートルを)

屋外での作業など電源がない場所での作業にはコードレスが必須ですが、電源が確保できる屋内では100Vコード式でもOKです。

コードレス式はAC電源式(コード式)と比べるとパワー・安定感ともに劣っています。

 

私の場合:

私が最初に買ったのは、リョービ(RYOBI) のドライバードリル 100Vコード式。

15年くらい前なので同じものは売っていませんが、いまだに現役です。

その後、

2台目にマキタの充電式ドライバードリルを買い、これをメインに使っていました。

この2台目をインパクトにすればよかったのですが、ホームセンターで高価だったし、Amazonや楽天のディスカウントも今ほど有名じゃなかったので知りませんでした。

で、結局、手が出ませんでした。

その後、

庭に猫の額ほどのウッドデッキをツーバイ材で作った時、ステンレス製のコーススレッドの90㎜くらいの長いのを固定すると、+ネジの頭をなめてしまい、パワー不足で作業効率が悪く、やむを得ず3台目としてやっと、マキタの充電式インパクトを買いました。

インパクトの素晴らしさを知ったわけです。

「ガッガッガッガッ」っと打撃金属音でビスを締める時、ネジ頭のが滑らないように押さえ込む力が、ドリルドライバーの半分以下で済みます。

ココが凄いんです。

最近では、

下穴加工専用に1台目のリョービ(RYOBI) のドライバードリル 100Vコード式を使い、コーススレッド締め付け用にマキタの充電式インパクトを使っています。

ビット交換しなくていいので重宝しています。

2台目のマキタの充電式は、バッテリーが壊れたので使ってません。

 

穴あけ作業⑧【必須工具】ドリルガイドキット:木材への正確な穴あけ作業

【おすすめ】SK11 ドリルガイドキット 4~12mm SGK-6

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前出の通り、

下穴とはネジを打つ箇所にあらかじめ小さな穴を開けることを言いましたよね。

コーススレッド下穴 サイズは、下穴の直径はコーススレッドの太さより少し細いくらいがちょうどよいです。

Φスリムビスは、太さが3.3mmなので2.5mm~3mmの一回り小さいドリルビット。

Φコーススレッドは、太さが4.2mmなので3.5~4mmの一回り小さいドリルビット

下穴の深さはコーススレッドの半分程度でOK。

下穴をあけておくと、木材が割れるリスクを少なくさせるからですが、垂直に開けることも下穴の最良の条件です。

この下穴はネジ(コーススレッド)の誘導穴にもなるので、斜めに開いていると結合部材との密着にも悪影響を与えることになります。

基本は部材同士がきっちり隙間なく垂直に結合されているこが望ましいからです。

でもドリルドライバーで目視で垂直の下穴をあけるのはかなりハードルが高いんです。

特に今後、ダボ接合によるDIYに挑戦するかも知れない「あなた」ですから、垂直の穴をあけることがグットな作品を作る条件になります。

この問題を解決してくれるのが「ドリルガイドキット」です。

これがあれば、目視で穴あけするより、かなり正確に垂直孔が開けられます。

精度はボール盤に遠く及びませんが、十分です。

やり方は、まず、前出のツーバイフォー定規で的確な穴位置をけがいておきます。

ツーバイフォー定規とセットで購入しておくことをおすすめします)

ドリルドライバーにドリルビットを装着して、アクリル本体のビット適合の鉄製ガイドに差し込み、穴あけをするだけです。簡単でしょ。

本体にクランプを付け加えて、材料とガイドを固定することで更に効果は増します。

コスパもいいので初心者の工具に追加は必須です。

 

メーカー商品説明 【おすすめ】SK11 ドリルガイドキット 4~12mm SGK-6

インパクトドライバー・ドリルドライバー・電気ドリルでの正確な穴あけ作業のガイドに最適
【用途】
木材への正確な穴あけ作業
【特徴】
・木材に垂直・側面のセンター・角材のエッジ・丸棒等に正確に穴あけが可能
・4・5・6・8・10・12mmのドリルサイズに適応

 

 

研磨作業⑨【必須工具】サンドペーパー ・ ハンドサンダー:木材研磨作業

カットした部品のフチは危ないのでサンドペーパーで削っておきます。

Uneattache trade社
サンドペーパー・紙やすりセット 42枚入り・ハンドサンダー付き・耐水ペーパー・ヤスリホルダー・耐水ヤスリ・研磨紙(120 150 180 240 320 400 600 800 1000 1200 1500 2000 2500 3000 × 各3枚)

サンドペーパー ・ ハンドサンダー

クリップ式ハンダーサンドも付き、サンドペーパーの取り換えがとても簡単です。

研磨面積が広く、平滑性が高いので、均一に研磨することができます。

 

 

6. 制作工程6 組み立て作業

 

組み立て作業【必須工具】固定クランプ・ドリルドライバーまたはインパクトドライバー

組み立て作業説明図

 

結合作業(部品をネジで組み立て固定する作業):固定クランプで部品を仮組する。

予め部品段階で下穴をあけてありますので、ドリルドライバー(またはインパクトドライバー)で下穴にコーススレッドを差し込み、ドリルドライバー(またはインパクトドライバー)で締め付け固定をする。

●固定クランプ:F型クランプ エホマクランプ (木工用)02

●ドリルドライバー または インパクトドライバー

●コーススレッド:固定ネジ スクリュー ラッパ頭(ステンレス)

 

組み立て作業⑩【必須工具】水平器:組み立て時に水平、垂直、斜め45°などを確認する作業

水平イメージ図

【おすすめ】シンワ測定 ブルーレベル マグネット付 300mm 76379

水平器

水平器説明図

水平器とは、作った家具・棚などの各部が水平になっているかを測るもので、水平、垂直、斜めなどを確認するために使われる工具です。

液体と一つの気泡が入ったガラス管を利用して、気泡管内の気泡位置が線の中央にあれば、地面に対して調べたいの角度に適合していることを示してくれる仕組みです。

作業台アセンブリの時、各パーツの天板・棚板・脚つなぎなどが水平に取付られるように、水平器を置いて調整します。

初心者の水平器では水平・垂直が基本です。

私の場合、長さ10センチの水平器を持っていますが、コンパクトでいいかなと思い購入しましたが小さくてだめでした。

気泡管内の気泡の大きさは小さいと見づらいし、水平器の長さが短いと気泡の水平状態が正確にわかりづらいです。

結局、長さ30センチのものに買い替えました。

最低でも30センチをおすすめします。

 

 

7. 制作工程7 塗装作業

 

塗装作業【必要工具】塗装セット: 塗料を塗ったり吹きつけたりして被膜をつくる作業

 

ワトコオイル ホワイト W-07 200ML

塗装セット

ワトコオイルとは
イギリスで生まれた木材用の塗料です。

ワトコオイルに使われている成分の亜麻仁油(アマニゆ、アマニあぶら)は、成熟した亜麻の種子から得られる、黄色っぽい乾性油。

食用のほか、油絵具のバインダーや木製品の仕上げに用いられる。

なので、ホルムアルデヒドなどのシックハウス症候群の原因となる成分を含んでおらず、安心して使える塗料です。

木材に浸透して内部に塗膜を作り、木材表面には塗膜をつくらない仕上げができます。

色は8色あります。

今回はホワイトを推奨。

 

使用方法

使い方は「ニス」に近いので刷毛やオイルの入れ物が必要になります。

初心者のあなたは、ワトコオイルを塗るためのセットがあるので、これをおすすめします。

刷毛で木目に沿って塗り広げ、15~30分後に余分なオイルを綿布で拭き取る。

より良い仕上げにするためには、濡れた状態のまま280~400程度の耐水ペーパーで研磨して、 乾燥後ワックスで仕上げる。

その他、

布ウエスにそのままワトコオイルを染み込ませ、拭くように塗装するのもなかなか素敵ですが、1回塗りだと少し薄く感じる方もいらっしゃるので、その場合は乾いてからもう1回塗って見るといいでしょう。

 

メーカー商品説明 ワトコオイル ホワイト W-07 200ML

【初めてのチョコッと塗装セット(1日仕上げ用)】 セット内容 

・タッククロス1枚(研ぎ粉の拭き取りに最適)

・空研ぎペーパー#180と#320各1枚(美しい仕上がりは素地調整から)

・布ウエス3枚(拭き取り、掃除など役立ちアイテム)

・桃刷毛15号1本(塗装の必需品)

・1Lカップ容器1個(小面積にはちょうど良いサイズ)

・1Lカップホルダー1個(1Lカップの相棒)

・マスキングテープ18mm巾1巻(マスキングに最適テープ)

・ワトコオイル 200ml1缶(いわずと知れた、ワトコオイル) 用 途

・家具、建具、工芸品や壁面等屋内木部全般

 


以上

初心者の木材工具の基本装備はこのようになります。

 

まとめ

 

工具の作業姿勢が大切

それぞれの工具・道具を使う場合、使用する人の姿勢が結構重要です。

それぞれの工具・道具には長い歴史があり人間の補助具として進化してきましたので、使用方法を正確に理解しないと力を発揮できません。

『かんな』を引く大工さん

 

例えば、上の写真のように『かんな』を引く大工さんの姿勢を思い出してください。

ウマに載った木材の高さは人間工学的にちょうどいい高さで、腰の入った作業姿勢が『かんな』の能力を100パーセント発揮させ、木材を美しくさせます。

それぞれの工具・道具は、使い方次第であなたの作品を良くも悪くもします。

 今回は、『DIY初心者におすすめの必須工具11点で作業台も作れる』と題して、自作木工ワークベンチを例題に、ツーバイ材を主材にしたDIY初心者におすすめの必須工具11点をご紹介しました。

工具は材料素材に深く関わってきますので、あなたが扱いたい素材によって変わってきます。

 

私がお伝えしたいことは、冒頭でも言いましたが、

DIY初心者の工具は

作りたいものありきで購入を考えるべき!!

購入時期のポイントは制作する作品に応じて少しずつ購入することです。

 

これから、段々増えていくあなたのDIY工具が、人生のひと時の楽しみをより豊かにしてくれるといいですね。

 

では、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

DIYネットサンク代表  ノマー